2002年
6月9日(日)号
Sunday, June 9, 2002

avenuタイ
微笑みの国へ

KL日本人会ソフトボールリーグ、JalanJalanの最終戦は、王者トーメンを破るなど金星を稼ぐ、強豪MELCOMを相手に戦われた。すでに先月、JalanJalanはリーグ優勝を確定していたが、最終戦も制し、優勝へ華を添えたいところ。

試合は、序盤から無得点の攻防と、かつてない緊迫の展開を見せた。初回で大きく点差をつけ、中押し、駄目押しという得意の形を作れず、ナインにも明らかに焦りが出始め、集中力が切れていく。一方、MELCOMはもともと卒のないソフトで常に上位を確保するチーム。中盤から打棒が炸裂し、JalanJalanを大きく突き放す形となった。JalanJalanも最終回、本来の粘りを見せたが、時既に遅し、最終戦で初めての黒星を喫した。(写真右、試合開始前の両軍整列。写真左、応援の甲斐もなく、のとがり&なな両マネージャー)


A リーグ 最終成績表
TEAM
試合数
得点
失点
勝ち点
得失点差
1
Jalan Jalan
11
9
1
1
172
69
19
103
2
トーメン
11
8
2
1
118
96
17
22
3
マコタ
11
7
2
2
128
61
16
67
4
MELCOM
11
7
3
1
137
84
15
53
5
ガッツ
11
7
4
0
93
85
14
8
6
ピンクパンサー
11
6
4
1
136
110
13
26
7
アトム
11
6
5
0
115
114
12
1
8
ファンキーズ
11
4
7
0
136
124
8
12
9
シルバー
11
4
7
0
74
119
8
-45
10
3J's
11
2
8
1
59
111
5
-52
11
ベアーズ
11
2
9
0
78
155
4
-77
12
バングラーズ
11
1
9
1
46
164
3
-118


B リーグ 最終成績表
TEAM
試合数
得点
失点
勝ち点
得失点差
1
REDS
11
11
0
0
128
67
22
61
2
MECOM
11
9
2
0
169
79
18
90
3
HITACHI
11
7
4
0
119
62
14
57
4
MITSUI
11
7
4
0
131
82
14
49
5
WINGS
11
6
4
1
155
81
13
74
6
SUMITOMO
11
5
6
0
109
118
10
-9
7
JSKL
11
4
6
1
111
133
9
-22
8
MCMタイガー
11
4
7
0
96
116
8
-20
9
ニッショウイワイ
11
4
7
0
101
139
8
-38
10
P.カンチル
11
4
7
0
53
113
8
-60
11
セーフティーファースト
11
3
8
0
84
180
6
-96
12
JCV
11
1
10
0
83
169
2
-86

JalanJalan vs MELCOM (02/6/9)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
MELCOM 0 0 0 0 6 2 2 10
JalanJalan 0 0 0 1 0 0 4 5
中盤まで両チーム互角。得点を許さない緊迫の投手戦となった。しかし、5回表、MELCOMの打棒が炸裂、一挙に6点を失う。守備では、慌てた末のミスや梅原投手の制球力が落ちたことなども重なり、その後、じわじわと加点され、点差が広がる。JalanJalanは、最終回裏まで、わずか1点。その最終回でなんとか4点をもぎ取るが、最後は力尽き、MELCOMの得点に及ばなかった。


対MELCOM戦のバッティング・フラッシュ

     
     
     
 
 

守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁 通算打率
1 中堅 桜井 4 2 0 0 0 634(41-26)
2 三塁 小澤 4 2 0 0 0 484(31-15)
3 遊撃 志村 4 2 1 0 0 632(38-24)
4 一塁 松原 4 1 0 0 0 613(31-19)
5

左翼

相馬 4 2 0 0 0 467(15- 7)
6 捕手 池内 4 3 0 0 0 654(26-17)
7 右翼 櫛山 4 0 0 0 0 478(23- 11)
8 二塁 一元 2 0 0 0 0 308(13- 4)
8 二塁 宮田 1 1 0 1 0 500(30-15)
9 投手 梅原 3 1 0 0 0 656(32-21)

安打の数は、今までの試合と同等に出ているが、まったくつながらなかった。得点圏に走者を置いての残塁も多かった。14安打で5点という結果を見ても、その効率の悪さが見て取れる。

 

リーグ戦 JalanJalan最終通算成績

選手名 打 数 安 打 本塁打 四死球 盗塁 今季通算打率 前期通算打率
桜井 41 26 3 4 5 634 434
小澤 31 15 1 1 3 484 388
松原 31 19 2 4 6 613 481
池内 26 17 0 2 2 654 478
志村 38 24 10 1 1 632 000
相馬 15 7 4 1 1 467 000
宮田 30 15 4 2 0 500 500
一元 13 4 0 2 0 308 444
山下 4 3 0 0 0 750 333
梅原 32 21 1 2 0 656 368
川又 5 3 0 1 0 600 -
櫛山 23 11 0 3 0 478 -
有賀 11 4 0 0 0 364 -
福井 4 2 0 1 1 500 -
カズ 1 0 0 0 0 000 153
浜田 4 1 0 0 0 250 500
よりてる 0 0 0 0 0 000 666
ユータ 2 1 0 0 0 500 -
ユージン 1 1 0 0 0 1000 -
Jun 1 1 0 0 0 1000 500
とがり 0 0 0 0 0 000 000

 


やはり勝負というのは、気迫の勝るものが勝つということなんでしょう、この試合を見ていて、その実感をさらに強くしました。W杯の日本も16強という「目標」を達成した途端、あの研ぎ澄まされた集中力を再現させることはできませんでした。JalanJalanも試合前日にきちんと体調を考えた選手がどれだけいたのでしょうか、疑問ですね。当日のナインはずいぶんぼんやりとした顔をしていたのが印象的です。打線もミート狙いは影を潜め、漫然とした凡フライが目立ちました。一人一人が、打線という「線」を構成しているという基本をすっかり忘れた試合でしたね。今まで打線の援護を受けながら好投していた梅原も、沈黙の打線に完全にリズムを崩したのが、よくわかりました。「打」と「投」のリズムというは、実はこうも密接なものなんですね。このコラムを持って初めての敗戦ですから、私も褒めるばかりでなく、こうした苦言を初めて呈するわけで、ちょっと興奮していますが、これも、自力を持っているチームだからこそ、まあ、敢えて言っている訳です。総合優勝決定戦の相手、REDSは、最終戦まで優勝がかかっていたため、最後まで緊張と集中力を切らさず、ベストの状態で、決定戦に望んできます。ここでJalanJalanは、初心に戻り、もう一度、コンセントレーションを最高のレベルにまで高め、そして、「勝てる」という平常心を持って迎え撃たねばなりませんね。これは、ブラジル、ドイツにまさる見ごたえのあるゲームになりそうです。


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