2003年
5月25日(日)
Sunday, May. 25, 2003

いつか上昇気流へ
JAL

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今シーズン、リーグ戦2試合を残したJalanJalanは、2003年5月25日第9回戦を、古豪名門ミツイと対戦した。ミツイといえば、先々シーズンに総合優勝を果たした常勝チームだが、今季は不調。ここまで3勝5敗と負けが先行している。

同率首位REDSと得失点差で争うJalanJalanは、Jun監督が試合前のじゃんけんで勝つと「先攻」を宣言。1回でも多いイニングの攻撃機会を得るためだ。1回表、JalanJalanは打者8人で4点を先制するが、その裏、立ち上がりの制球に苦しむ梅原を攻められ、一挙3点を失う苦しい滑り出し。しかし、中盤3回からJalanJalanの打棒が爆発。5回は打者二順の猛攻で11点を挙げ、コールド。今季最多得点の26点で試合を一方的に制した。これでJalanJalanは、8勝0敗1分。来月のリーグ最終戦でSUMITOMOを迎え撃つ。

この試合を最後に引退する宮田は、2番右翼で先発。ミツイの大量得点を阻む超ファインプレーで、梅原を救い、チームの大勝利に貢献。有終の美を飾った。 (写真は、ライト線に切れながら落ちる飛球をダイビングで捕球する宮田)


JalanJalan vs ミツイ (03/5/25)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
JalanJalan 4 0 4 7 11     26
ミツイ 3 0 0 0 1     4
初回まずまずの先制をしながら、2回は三者凡退に終わり、また苦しい試合展開かと思わせたが、3回から次第に打線が調子に乗り、5回までに5打席目が回るつるべ打ち。2回から立ち直った梅原もその後ミツイ打線をほぼ完璧に抑え、5回コールド勝ち。(ピッチャー前バントを処理する梅原。後方はサード小澤)

JalanJalanチーム新人紹介
この試合がデビュー戦となった敷田信之(しきだのぶゆき)。34歳独身。100メートル11秒1の記録を持つスプリンターは、体育会ボート部出身の元気もん。全身バネのようなスピードとパワーで走攻守に活躍が期待される。
同じくデビュー戦の西村千(にしむらせん)。33歳既婚(奥さん日本) 現在は、FRIMの研究員としてマレーシアに滞在。その昔は、高校球児という本格派だ。滞在は1年間の予定だが、即戦力として頑張って欲しい。

試合終了後にダマンサラプレスセンターにて開かれた恒例、MVP選考会は、5打数4安打2本塁打の櫻井と、5打数5安打と久々の大当たりで完全復調をアピールした小澤との一騎打ちで紛糾。本来であれば2ホームランで疑いのないところだが、単打を重ねて勝つJalanJalanのソフトボールでは、全打席安打は勲章である。結局、議論後の最終投票でも2票差という僅差で、櫻井が今季開幕戦ダブルヘッダーに続いて2度目のMVPを受賞した。櫻井は今季ホームラン6本となり、チーム内最多。


第九戦個人成績
守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1
一塁 野田 3 1 0 0 1
1
一塁 櫛山 1 1 0 1 0
2
右翼 宮田 5 2 0 0 0
3
中堅 櫻井 5 4 2 0 1
4

遊撃

志村 5 3 0 0 1
5
捕手 池内 5 3 0 0 2
6
三塁 小澤 5 5 0 0 2
7
二塁 相馬 4 3 0 0 1
7
二塁 西村 1 0 0 0 0
8
左翼 松原 2 1 0 0 0
8
左翼 敷田 3 2 0 0 1
9
投手 梅原 5 2 0 0 0

最終回に代打として初打席に入った西村を除いて先発全員安打の猛攻。特に3番から7番までは全員3安打猛打賞以上という固め打ち。また、今季最多の1試合9盗塁は、機動力を生かした攻撃ができた表れだ。打線に全く切れ目なく、打ち続けるJalanJalan打線は、自他共に認める大会随一の打撃陣だ。(試合前に整列するミツイ(向かって右)とJalanJalan。審判団はREDS)



第29回リーグ戦 JalanJalan通算成績
選手名 打 数 安 打 本塁打 四死球 盗塁 今季通算打率 前期通算打率
桜井 32 20 6 2 3 625 634
小澤 29 14 0 2 6 483 484
松原 24 12 0 4 1 500 613
池内 33 18 1 0 3 545 654
志村 28 20 2 0 3 714 632
相馬 21 7 2 4 3 333 467
宮田 22 11 2 2 1 500 500
一元 6 2 0 0 0 333 308
山下 1 0 0 0 0 000 750
梅原 27 9 1 0 2 333 656
川又 2 1 0 0 0 500 600
櫛山 11 5 0 1 0 455 478
野田 22 11 0 0 3 500 -
福井 1 0 0 0 0 000 500
敷田 3 2 0 0 1 666 -
西村 1 0 0 0 0 000 -
長内 0 0 0 0 0 000 -
Jun 0 0 0 0 0 000 1000
とがり 0 0 0 0 0 000 000

 

今月はJalanJalanの「足」が光ったハイライトシーン

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ヒット出塁、進塁打で3塁を落とす、野田。
最終試合でも走る酔いどれ宮田。
漫画のような走塁フォームで
3塁目前の櫻井。

トド志村の二盗は二塁手の脅威。
エラーを誘うも後方でナイスカバーのミツイ。

キャッチャー池内も果敢に二盗。
目下チーム盗塁王の小澤もこの日二盗塁。
俊足敷田はスケートのような速さで
らくらく二盗。
シングルヒットを二塁打にできる足、敷田。
キャッチャーのタッチを
かいくぐって生還する小澤。

キャッチャーのタッチをかいくぐらないで、
激突して生還する志村。
三本間にはさまれながら、
巧みに生還する池内。
レフトセンター間のヒットにダイビング。
あわや本塁打を阻む美技、敷田。

 

今月のあっ、惜しい!守備編

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三遊間真っ二つでレフトに抜けていく白球。
手前で立ち尽くす投手梅原。


横っ飛び志村の左を抜けてセンター前へ。
志村の表情が無念を表す。
手前でイレギュラーし、名手相馬の
差し出したグラブの上を越えていく。

 

新人デビュー 初打席編

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いきなり着替えての初打席は惜しくもショートゴロ。

4回に代打で入った初打席は、レフト前のクリーンヒット。

 

お疲れさんでした! 酔いどれ宮田胴上げ落とし

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試合終了後にニヤニヤと宮田を取り囲む。
それぞれの表情と宮田の表情がキモイ。


一応、中空に舞い上がる宮田の巨体。
だけど、受け止めるところまで
信頼しきった宮田がバカだった。

 

久しぶりの圧勝でしたね、JalanJalan。優勝争いが得失点差ですから、何点とっても取りすぎということはない状況ですが、このくらい打線がつながれば文句ないでしょう。そして、今日はよく走った。バントなども含め、機動力が存分に発揮され、ミツイ守備陣はなす術がない状態でした。守備でも、抜けたら傷の広がる場面で、宮田、敷田のファインプレー。走攻守全てに見せ場のあった観客のとれる試合だったと思いますよ。宮田選手はチームのけん引役としてすばらしい役割を果たしてきました。ムードメーカーとしても貴重でした。ほんとうにお疲れ様でした。そして、新戦力の敷田と西村。若くスピードとパワーにあふれる二人には、今後チームの主軸として大きな期待がかかりますね。きっといい仕事をしてくれると私は確信しましたよ。頑張ってください。さて、いよいよ泣いても笑っても来月がリーグ最終戦。対戦相手のSUMITOMOは、守備も打撃もしぶとい難敵です。最後の最後もしっかり気を引き締めて、思いっきりやりましょう。得失点差はあくまでも結果。とにかく自分たちの試合を悔いの残らないように戦い、今シーズンを締めくくってください。


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