2002年
5月19日(日)号
Sunday, May 19, 2002

avenuタイ
微笑みの国へ

打った、投げた、守った、そして舞った・・・・・ 第28回クアラルンプール日本人会ソフトボールリーグ、 Aリーグは、6月の最終試合を待たずに、チーム創設5年目のJalanJalanが、破竹の無敗街道を驀進、見事初優勝を成し遂げた。その記念すべき対戦相手は、打棒のファンキーズ。スコアは18対12。JalanJalanは、リーグ初参加から毎年、着実にチーム力を強化、昨シーズンは、4年目にしてリーグ準優勝を果たし、総合でも同率3位、初めて表彰台に上がった。そして、満を持して迎えた今季の目標は、もちろんリーグ優勝。心・技・体にわたって充実のナインは、初戦からコールド勝ちを続け、無敗のままその目標を手中におさめたのである。

打撃のチーム、ファンキーズを相手に、初回から追う立場だったJalanJalan。しかし、安定感で一枚上の打線は、じわじわと点差を縮め、いつも通り、安打を連ねながら、中盤には逆転。3番相馬、4番志村が本塁打できちっと見せ場を作りながら、横綱相撲で最後はファンキーズを突き放した。6月の最終戦を終えると、7月には両リーグ間の順位決定戦。ここで、JalanJalanは総合優勝をかけた闘いに挑む。Bリーグは、6月の最終戦で、常勝MECOMと古豪REDSとのリーグ優勝をかけた直接対決が行われ、勝者がJalanJalanの対戦相手となる。(写真は、本塁打を打ってナインに迎えられる相馬。クリック拡大可。そして、歓喜の主将胴上げ)



この日は、新マネージャー、ナナがスコアラーとして参加。貴重な優勝シーンを目撃した。とがりは、相変わらず余裕の応援をしながらも、エラーした選手が、ベンチに戻ってくると、厳しい一言でカツを入れる。(写真は、とがりとその後ろ、ナナ。クリック拡大可。)

恒例、MVP選考会は、試合終了直後、ダンマサラプレスセンターにて開かれ、6時間に亘る異例の長丁場だったが、最終的に、今季初の5打数5安打で、打線につながりを持たせた池内が、梅原、志村、相馬、櫻井らを僅差でかわし、初めて受賞した。難航の理由は、初回の得点チャンスを逸する走塁ミスの扱い。結局、他の選手にも受賞への決め手が欠けていたため、全てクリーンヒットだった安定性を、やむなく受賞理由とした。(写真は、シュアなバッティングを見せる池内の打席。クリック拡大可。)

JalanJalan vs ファンキーズ (02/5/19)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
ファンキーズ 4 4 0 0 0 2 2 12
JalanJalan 3 4 5 0 2 4 X 18

1回表、ファンキーズは連打でいきなり4点を先取。その裏、JalanJalanも3点を返すが、2回も4点を献上、追う展開となる。しかし、その後、球の走り出した梅原のピッチングに守備がリズムを取り戻し、3、4、5回と大事な中盤のファンキーズ打線を封じる。JalanJalanは、3回に5点を奪い、優位に立ち、そのまま終盤にも卒なく加点して、逃げ切った。(写真は、優勝決定後、ファンキーズにエールを送るJalanJalanナイン。クリック拡大可。)



対ファンキーズ戦のハイライトシーン
(全写真クリック拡大可)
(大型パネルをご希望の読者の方は、Jスポ編集部までお問合せください)

ファンキーズランナーが二塁を落とし入れる寸前。
打球をさばこうとする一元とどうすることもできない志村。

全く同じランナーが再び二塁を狙う。
痛恨の表情の志村とどうすることもできない一元。
緩急を巧みに使い分けて、連勝する梅原。

セカンドフライを確実に捕球、川又。
怪しい関西弁リードで敵打者を翻弄する池内。

安定感のある打撃、いぶし銀の櫛山。
貴重な2点本塁打を放つ、4番志村。

ゴルフと見まがう低め打ちの松原。
今日も本塁打で勝利に貢献。スラッガー相馬。

躍動感溢れる一塁守備で魅せる福井。
ライン際を死守、サード小澤。

イチローばりのレーザービームで外野を守る櫻井。
酒が入っていれば、全てストライクゾーン、宮田。

素直で簡単な打球に弱いショート志村。

守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁 通算打率
1 中堅 桜井 5 4 0 0 2 649(37-24)
2 三塁 小澤 2 0 0 0 1 481(27-13)
2 一塁 福井 2 1 0 1 1 500( 4- 2)
3

左翼

相馬 5 3 1 0 1 545(11- 6)
4 遊撃 志村 5 3 1 0 0 647(34-22)
5 一塁 宮田 2 1 0 0 0 483(29-14)
5 三塁 松原 2 1 0 0 1 666(27-18)
6 捕手 池内 5 5 0 0 1 636(22-14)
7 右翼 櫛山 5 2 0 0 0 579(19-11)
7 二塁 一元 3 1 0 0 0 364(11- 4)
8 二塁 川又 2 1 0 0 0 600( 5- 3)
9 投手 梅原 4 4 0 0 0 670(29-20)


この試合も26安打と打ちまくったJalanJalan打線。打線内にいくつかの山が分かれて、なかなか切れない。これで相手投手、守備陣は完全に飲まれてしまう。今回は、主砲松原、宮田を控えに回しながら下位打者の打席を増やし、最終戦へ向けての調整も図る。通算打率トップに梅原がのし上がる。(投打に活躍の梅原とナイン。クリック拡大可)

 


ん〜素晴らしいですね、JalanJalanリーグ優勝、おめでとう!ですね。とうとうやりましたねぇ。序盤なかなかリズムに乗れずに、私、少しヒヤリとしましたが、終わってみれば危なげなかったですね。中盤から終盤にかけて、この、グイグイと球が伸びてくる梅原のピッチングも圧巻で、安心して見ていられました。しかし、上のハイライトシーンを見ていると、志村選手、実に表情豊かですね。狂言役者のようですね。あの、ショートストップが、まさに彼のステージなんですね。観る者にあれだけサスペンスを与える選手は貴重ですね。私はかなり好きですよ。アイ・ラブ・志村ですね。この試合は、池内の打撃、そして守備の要としての役どころでの貢献も見逃せません。ただ、あの初回のシングルヒットで2塁アウトは印象度が高いプレーでしたね。MVP選考会に私もオブザーバーとして参加していましたが、あれだけ紛糾するのも頷けます。特に中日系の新聞記者が、猛抗議をしていましたね。ただ、私は、ひとつでも先の塁を盗ろうという意気込みのなせるミスだったと思いますから、それほど気にはしませんけれど。どうも、私がフォローするとですね、かえって傷が痛いと言われますのでね、もうやめますね。さあ、優勝を決めた後の、最終試合とリーグ戦終了後の総合順位決定戦を控えるのみになりました、JalanJalan。もう、ここまできたら、持てる力の全てを出して、完全燃焼しましょう。勝っても負けても、悔いの残らない試合。特別なことをするのではありません、一番、今まで通りの自分を出せばいいのです。さあ、最終戦も飾って、勢いをつけましょう!


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