2004年
4月18日(日)
Sunday, Apr. 18, 2004

お互い頑張ろう!

長嶋 茂

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2001年7月、第28回大会の総合優勝決定戦でREDSに敗れたのを最後に、無敗記録を更新してきたJalanJalan。第30回今大会で、またしてもJalanJalanの勝利に厚く立ちはだかったのは、REDSであった。

 JalanJalan、REDS共に無敗同士で迎えた第8回戦。優勝候補の一角MECOMも全勝で勝ち進んでいる三つ巴状態。今回からいよいよ直接対決が始まり、この試合がその皮切りとなった。現在、JalanJalanは無敗ながらも1分けを喫しているため、この直接対決での敗戦は、即、リーグ優勝戦線脱落を意味する。前週のミニキャンプで最終調整を行ったチームは、気力、集中力を最大に高めたコンディションで対REDS雪辱を誓っていた。

試合は、1回裏いきなり4点を先制され、苦しい展開。投手梅原は今季最高のピッチングで、REDS打線にヒットを許さないものの、味方守備の乱れもあり、不運な失点。それでも切れずに辛抱強くコーナーに速球を配し、REDS打線を抑え込む。一方、JalanJalan打線もじわじわと加点し、追い上げる展開。途中、REDSエースをノックアウトし、最終回も走者を溜めながら2番手投手を攻め続け、一打逆転と迫ったが、 2死満塁、櫛山の打球はファーストのグラブにライナーで収まり、雪辱戦はあと一歩で涙を飲むこととなった。 (写真は、勝利の瞬間にピッチャーマウンドに集まり喜び合うREDSナイン)


JalanJalan vs REDS (04/4/18)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
JalanJalan 0 2 0 0 2 0 2 6
REDS 4 0 0 1 2 0 X 7
1回裏、REDSに大量4点を許したものの、その後は終始JalanJalanペースで押し気味に試合を進めた。試合を壊さなかった梅原の好投が光る。その粘りが最終回の攻撃につながる。先月の試合と同じめぐり合わせで、最後のバッターに立ったのは、櫛山。しかし打球は惜しくもファーストライナーとなる。(写真は、ファースト方向へ打球を飛ばす櫛山最後の一振り)

この試合を最後にマレーシアを離れるマネージャー、ななと、その後任業務を担当する球団職員民谷。試合中は、厳しい表情を浮かべ、時に呆然となる状況もあった。この試合、民谷にとっては、初めての敗戦。そしてチームからななへの勝利の餞別とはならなかったが、最後まで緊迫した、JalanJalanの力を出し切った試合に、「思い残すことはありません」と笑顔で振り返った。
ななからチームへ贈る言葉
「Reds戦は 本当に惜しい試合でしたが今年度一番良かった試合だったのではと思います。 なかなか応援に行けなかった月も多々ありご迷惑をおかけしたことも沢山あったことと思います。その節は本当にごめんなさい。でもいつもJalanJalanは絶対勝つっていう自信が私のどこかで根強くて、そしてこのチームがとても好きでした。私もまだまだチームの一員で居させてください。 これからもみなさんの大活躍を期待して・・ ありがとうございました。」 (写真は、厳しい表情で戦況を見守る民谷となな)


第八回戦個人成績
守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1
右翼 野田 4 0 0 1 0
2
捕手 櫛山 4 0 0 1 0
3
三塁 小澤 3 1 0 1 0
4
二塁 相馬 3 3 0 1 0
5

遊撃

志村 4 2 0 0 0
6
左翼 松原 4 2 0 0 0
7
中堅 櫻井 3 1 0 1 0
8
一塁 2 0 0 2 0
9
投手 梅原 4 2 0 0 0

JalanJalanの打線は、ミニキャンプも奏功し、けして悪い状態ではなかった。4番相馬を中心にマルチ安打の打者もあり、厳しく相手投手にプレッシャーを掛け続けたことは評価できる。
(写真は、5回表、JalanJalanの猛攻にマウンドに集まるREDS内野陣。ここでREDSエースをノックアウトする)



第30回リーグ戦 JalanJalan通算成績
選手名 打 数 安 打 本塁打 四死球 盗塁 今季通算打率 前期通算打率
櫻井 33 14 0 4 7 424 625
小澤 26 14 0 2 9 538 483
松原 27 14 2 7 3 519 480
池内 14 4 0 4 4 286 541
志村 32 15 3 3 9 469 688
相馬 27 19 2 2 6 704 375
野田 23 9 1 5 7 391 500
梅原 18 7 0 2 0 389 300
櫛山 15 3 0 5 0 200 467
敷田 28 17 4 7 14 607 666
坂本 6 3 1 0 1 500 1000
13 5 1 4 0 385 -
西村 8 3 0 0 0 375 500
尾上 2 1 0 1 0 500 -
福井 0 0 0 0 0 000 000
松田 3 1 0 0 0 333 -
藤波 1 0 0 0 0 000 -
Jun 0 0 0 0 0 000 000

 

第八回戦ハイライト守備

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初回のREDS先制。これが最後まで
大きくのしかかった。
サードクロスプレー。ここで小澤が
負傷するが、気合でプレー復帰。
難しい横へのランニングキャッチ。
名手櫻井のグラブからポロリ。

相馬が三本間に挟まれた惜しいプレー。
相馬セカンドを落とす好走塁。
今季最高のピッチングを見せた梅原、
櫛山バッテリー。ベンチで呼吸合わせ。

 

JalanJalan全打線!

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持ち味のヘッドスライディングも不発
の野田。

先発捕手の重圧もあり、打撃の
リズムに乗れない櫛山。
5回、加点の突破口を開く小澤。
相手投手を完璧に捕らえていた相馬。
全打席出塁で4番の重責を果たす。

今日は久々の5番で2安打と活躍、志村。
5回、7回の加点に絡む2安打で
主将の面目躍如、松原。

こちらも久々にクリーンアップをはずれ、
4打席3出塁と活躍、櫻井。
ボールがキャッチャーミットに・・・
不発だが2四球の岡。
好投を自分のバットでもサポート。
この日2安打と投打に活躍の梅原。

 

いい試合やったな。それだけに選手は悔しいやろ。しかし、これがソフト、勝負の世界や。試合自体は、REDSにしてみれば「勝たせてもらった」という気持ちやろ。REDSの打線は梅原に完全に抑え込まれておったし、迫力不足やった。ただ、JalanJalanに比して、ミスが少ない。卒がない。ここがこういう終盤での競り合いにモノを言うんや。JalanJalanは、ゲームでは完全に押していながら、結果は負け。気合はあったが、プレー自体に平常心が欠けておった。これが優勝チームとの差や。だが、ここで落ち込んではいられんぞ。来月のMECOMはREDSよりミス、卒のないチームや。その上、REDSにない打線の破壊力もある。もうここは、気持ちを切り替え、一から出直すつもりで一発金星狙ってかなあかんで。



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