2002年
1月13日(日)号
Sunday, January 13, 2002
健全な市場へ
富士銀行

2002年初めの試合となった第5戦は、1月13日、ピンクパンサーを相手に行われた。ここまで4試合、JalanJalanは4戦全勝、ピンクパンサーは1勝2敗1分という戦績。この数字に限って言えばJalanJalan優勢に見えるが、メンバーはこの対戦をある種の緊張と思い入れを持って迎えていた。昨シーズン同リーグのミツイを破りながらリーグ優勝を果たせなかった原因、その唯一の1敗を喫していたのが、このピンクパンサーだったのだ。前回のようにはいかせない、今年こそ勝つ、とチームは雪辱に燃えていた。また、ピンクパンサーはJun&Masの出身チーム。メンバーは大きく入れ替わったとは言え、リーグ優勝も果たしたことのある古豪でもある。気の抜けない一戦であることをみんなが感じていた。

試合は明るいブルーのユニフォーム、ピンクパンサーの先攻でプレイボール。1回の攻防を終え拮抗した試合展開を予測したが、その後JalanJalanの打棒が炸裂、20対6の大差をつけて5回コールドゲームとなった。これでJalanJalanは開幕以来5戦全勝。うち4試合をコールド勝ちと圧倒的な強さを見せている。AリーグではここまでトーメンとJalanJalanが全勝、勝ち点10で同率首位だが、JalanJalanの得点95、失点24、得失点差71はトーメンをも圧倒、リーグ首位を確保している。勝利投手は梅原で4勝0敗。志村に本塁打1本。JalanJalanはこの勢いを残したまま、来月トーメンと全勝決戦を迎える。


この日午後1時開始の第3試合となったJalanJalan対ピンクパンサー戦。その前第2試合のアトム、ファンキーズ戦の審判団から参加したとがりマネージャー兼秘密兵器。日中の暑さを吹き飛ばす自軍の活躍に今日もご機嫌だ。

また、今日は家族応援席に新人、相馬の家族が観戦。「おとうさん、頑張ってー!」の子供たちの声に気持ちを奮い立たせた相馬であった。 

当日試合終了後、ダマンサラプレスセンターでは恒例のMVP選考会が行なわれたが、いつになく紛糾。異例ではあったが日を替え、翌17日に再度開催、全プレスメンバーによる投票の結果、4打数3安打と4番の重責を果たした松原が僅差で初のMVP受賞となった。激しく争った上、一票差で落選したのは志村、小澤の2選手という混戦であった。MVP争いを制した選出理由として、右におっつける技ありのバッティングが好印象であったこと、前回のMVP選考会で次点であったこともチームへの貢献度という観点から考慮されたようだ。

一方、本塁打を放った志村の攻守に渡る活躍、同成績の小澤の貢献も評価されたが、最終的に一歩及ばなかった。


JalanJalan vs ピンクパンサー (02/1/13)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
ピンクパンサー 2 3 0 0 1     6
JalanJalan 3 11 6 0 X     20

1回表、ピンクパンサーは立ち上がりの梅原を攻め、連打で2点を先取。その裏3点を返したものの、2回表には同じようにクリーンヒットを重ね、1点差をすぐにひっくり返す。さすがに手強い。接戦を余儀なくされるかと思えたその裏、打線爆発で打者一巡の11点。ここで完全に緊張の糸が切れたピンクパンサーは3回から打線がつながらず、加点できず。一方その後も得点を重ね、20点に乗ったJalanJalanは、梅原の好投、守備の堅さをバックに危なげなくコールドで勝利を得た。(写真左は、投手梅原、ショート志村。写真右は一塁送球動作のサード小澤)



対ピンクパンサー戦のJJ打線

櫻井 小澤 志村 松原 池内

相馬 宮田 有賀 梅原 川又 一元

守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁 通算打率
1 中堅 桜井 3 2 0 1 0 652(23-15)
2 三塁 小澤 4 3 0 0 1 611(18-11)
3 遊撃 志村 3 3 1 0 0 750(20-15)
4 左翼 松原 4 3 0 0 2 625(16-10)
5 捕手 池内 3 2 0 0 1 600(10- 6)
6 一塁
/右翼
相馬 2 0 0 1 0 000( 2- 0)
7 右翼 宮田 2 1 0 0 0 555(18-10)
7 一塁 川又 1 1 0 0 0 666( 3- 2)
7 一塁 カズ 0 0 0 0 0 000( 1- 0)
8 二塁 有賀 2 1 0 0 0 400(10- 4)
8 二塁 一元 1 0 0 0 0 286( 7- 2)
9 投手 梅原 2 1 0 0 0 666(18-12)
この試合はここまで好調を維持する上位打線をそのままにし、小泉首相訪馬対応で体力、精神を消耗した宮田を思い切って下位へ。先月の試合でも好調だった池内を5番に上げながら、新人相馬をはさみ、つながりを期待。1、2番から走者をため、クリーンアップで還す展開が作れていることが安打数で見て取れる。9番梅原から5番池内までの6割打線は相手投手にとり息の抜けない脅威となっている。

ん〜強いですねー。気力が充実して、身体能力を如何なく発揮している。肌に張りもある。栃東じゃないんだから肌はどうでもいいですね。しかし相撲で言えばまさに突き押し相撲。細かく突っ張りを繰り出して一気に相手を押し出してしまう、そんな印象ですね。それからプレー一つ一つを選手がよく理解している。ただ打つのではなく、どこに打って走者をどう進めるのか、これが大事なんですね。だから相手外野が手強いとなれば振り回さない。右が弱いと見ればタメて流す。それぞれが考えながらプレーをしていますね。守備にも卒がない。捕球した後、返球が早いから二塁打をシングルにとめられる。相手は得点機がそれだけ減るわけですね。こういう目立たないプレーが実はファインプレーなんですね。さて、突き押し身上の関取には突き押しの課題もありますよ。耐えられてがっちりと組まれてしまったときの対応ですね。次の試合相手、トーメンがまさにその四つ相撲の横綱です。組まれて焦って強引な投げを打ったり、引いたりすれば相手の思う壺ということです。現在の得点95、得失点差71は両リーグ通じて最多です。この数字が一本一本のヒット、一つ一つの小さいプレーの積み重ねから作られたということをチームメンバーはわかっているはずです。JalanJalanらしいいつも通りのプレーができれば勝ち抜ける、私はそう見ています。

 



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