女性専用「スパ」体験レポート
セス.JalanJalanの二人は平日の早朝、子供達のバスを見送るや否や、女性専用「スパ」の体験取材をすべく一路KLに向かった。「スパ」とは、日本で流行りのヘルスセンターの様なもの。サウナ、風呂にマッサージ...。女性専用となると、これにフェイシャルトリートメント、ハイドロマッサージ、マニキュアサービス等が加わり、トータルビューティサロンってな感じになる。お姫様気分に浸ってきた二人の体験レポートを、まぁじっくりと聞いてみましょう!!

いざ出陣...
達が今回挑戦したのは、サルタン・イスマイルとブキッビンタンの交差点に程近い、「LADY SPA'RADISE」。ちょうど一年前にオープンした女性専用の「スパ」。こんな朝っぱらからサウナに入る人なんているのだろうかと思いつつ、9時過ぎに恐々と受付を済ますとやっぱり客は私達二人だけ...。私達が初めての客だからなのか、暇だからなのかは判らないが従業員のお姉さんはとにかくつきっきりでそれは親切丁寧。言われるままに服をロッカーに入れ、タオル一枚サッと巻き付け、いざ出陣!

まずはジャグジー&サウナ...
っとシャワーを浴びてから、まずは岩風呂風ジャグジーへドボン!! ほとんどシャワー生活を強いられている私達にとっては、これだけで既に気分は極楽、極楽。ぬるめのお湯なのでいくらでも浸かっていられて、中々抜け出せない。この時、私達はスッポンポン状態。後から聞くと、シャワーの所に置いてあったタンクトップとショートパンツを着たまま入るらしい。それを聞いたときには赤面する思いだったが、誰もいなかったが故に"初心者"の私達の思惑だった"見よう見まね作戦"が通用しなかったのだ。悪しからず...。やっと極楽ジャグジーから出た後はサウナへ。ドライに10分、スチームにも10分。スチームサウナは初体験だったが、汗なのか蒸気が肌に付いているのか見分けがつかない。でもドライと違って鼻にもノドにも良さそうでこれまたグ〜ッ!!でした。

お次ぎはフェイシャル...
っとゆっくりしていたかったが、10:30にフェイシャルの予約をいれていた私達はグレーのタンクトップとショートパンツの上に薄オレンジのサテンのガウンを羽織り、足早に階段を降りた。まずはスキンチェック。モニターに肌の拡大映像が映し出されるアレだ。私達は揃って"けっこうな年"でありながら、肌にはあまり気を使わないたちなので、このような形で自信のない肌を目のあたりにするのは辛すぎる。昨晩思いだした様に顔剃りまでしてきたのに、モニターに映し出されたそれは、まるでPig Skinのようで悲しいものがあった。
しかしすぐに気を取り直し、別々のフェイシャルルームへ。2〜3畳の薄暗くひんやりした個室は何やら不気味だ。ベッドに横たわり顔にたっぷりとクリームをぬられ、ゆっくりとした動作でマッサージが始まる。まぶたの上には冷たいガーゼがのせられ何も見えない。視界を遮られた状態というのは恐怖感を倍増させる。「つっ..次ぎは何かな?」と初めは情けなくおびえていたが、慣れればやはり心地好さが先行し、やがてウトウト状態に...。しかし、その夢見心地を突然、鋭い痛みが引き裂いた。「イッタ〜イ!!」「なっ何?」目に当てられたガーゼの透き間から見えたのは、先のちょっと曲がったピンセット。これで鼻の毛穴に詰まった角栓をグリグリと押し出しているのだ。これは痛いが、しかしクセになりそう...「あのピンセット...欲しい...」
仕上げのパックが終わるとあっと言う間に1時間20分過ぎていた。お肌はすっきりツルツルピカピカになりました。

休む間も無くフットマッサージ...
ェイシャルを終えて休憩室に向かうと「お飲みものは?」の声。おなかも空いていた私達はサラダにピーナッツバタートースト、紅茶をオーダーし、雑誌をひろげながらしばしリッチな気分にひたる。軽食、飲み物は全てフリー。フェイシャルでの角栓取りの跡が心なしか気になり、はれてはいないかとお互いの顔をチェックしあう私達の前に、気がつくと体格のいいお姉さんがフットマッサージの準備を始めていた。私達はゆったりとしたソファーに座って足を投げだしているだけ。いかにもフットマッサージの達人といった感じのお姉さんがおもむろに足にクリームを付け、仕事に取り掛かる。親指と人さし指、中指の第二関節の所に大きなタコができている。そこを使ってマッサージをするからだ。まさに職業病!! これじゃ、お休みの日に指輪もできないわねなんてくだらない事を考えていると、「うぅっ...」 痛いのか、気持いいのかきわどいところで、顔がゆがむ。我慢できずに「いっ痛い!!」と叫ぶと「そこはすい臓が悪いから」と言う。痛い所でその人の悪いところがわかるというわけである。痛さと快感はとなり合わせなのだと痛感した体験だった。しかし、終わった後はやたらとホッカホカして、いかにも血行が良くなったという気がして快感、快感。
マッサージが終わるとお姉さんがホットウォーターを運んできた。飲み干すまでお盆をもってそこに立っているのである。「えっ、これを全部飲まなくてはいけないの?!」と思いながらも飲み干すと、安心したように空のグラスを下げ、また新たにもう一杯運んできたのである。 お願い... 勘弁....
マッサージの後のホットウォーターに何か意味があるのだろうか?

さて最後はボディマッサージ...
ェイシャルと同じく薄暗く冷えた部屋にベッドがひとつ。ちょうどうつ伏せで顔が当たる部分がくり抜かれている。天井には何やら黒いバーが1本。寒いところに1枚はおったバスタオルが何とも良い感じ。マッサージはこの上からなので安心した。フットマッサージのように直接素肌にあたったら、私は笑い死にする危険を感じていた。天井のバーはそこにオバさんがつかまって、背中や腰を足踏みマッサージする為のものだった。バーへのぶら下がり具合で力の加減をしているようで、これが最高に気持ち良かった。思わず「ウォーッ」とか「クゥーッ」と声を発してしまうのだが、一歩間違うととても怪しい...。さりとて、何の反応も無しだとオバさんもやりがいがなかろうと、リラックスしているようで案外気を使ってしまった。これも不慣れの為であるから致し方ない。45分の極楽はあっと言う間に過ぎていった。
マッサージの後にまた、例のホットウォーターを飲む様に言われたが、そんなにお湯ばっかり飲めないよぉ!! 代わりに温かい飲み物ということでコーヒーをいただいたが、時は既に2時20分...

もう帰るの...
来ならば、それから再びリラックスルームで本でも読みながら、デレッとして、そしてもう一度サウナかジャグジーで温まった後にシャンプーもしてフィニッシュといきたいところだが、3時には子供達のバスが学校から帰ってくるという現実が私達を急がせた。「もう帰るの? So early?」なんて声に「残念だけど、仕方ないの」という気持ちを込めた笑顔を返し、足早にスパを後にする私達だった。
いやぁ今回は時間が足りなくて残念だった。あっと言う間に時が過ぎていったというのが実感だ。夫が働いている時に、こんな良い気分にさせてもらって申し訳ないけど、まさに此処は"レディスパラダイス"。
これは病みつきになりますわね...奥様!! (ホント、ホント)

さてさて、ご予算は...

回、私達が精算時に支払ったのが、税込みでしめてRM270(¥12,000)也。
内訳はこんな料金システムでした。これに税・サービス料で15%プラスされます。(私達の受けたフェイシャルは"カスタマー"でした。)

内 容 お値段
入場料 RM43 ¥1,935
フェイシャル (ジェネラル) RM68 ¥3,060
(カスタマー) RM98 ¥4,410
フットマッサージ RM30 ¥1,350
ボディマッサージ RM68 ¥3,060

 



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