- 右の写真。何だかわかる? 「サテ」なんかを焼く普通の竹串に真っ赤なチリと小さめのタマネギが刺してある。時々これが競技場や普通の家の庭先なんかに刺してあるのを見ることがある。マレーシアには「ボモ」と呼ばれる日本で言う祈祷師みたいな人がいるんだけど、もともとこれはこの「ボモ」がおまじないに使う小道具なんだ。では、何のおまじないかというと、「雨除け」なんですね。祈祷師がお祈りをしながら、この串のとがった方を天に向けて地面に刺す。こうして翌日の晴天を祈るのだ。つまりマレーシア版「てるてる坊主」ということになるんだね。だから、大きな試合がある前日や、結婚式の前の日に「ボモ」が競技場や、その家で「明日天気になあれ」のおまじないをするというわけだ。ちょっとユーモラスで面白いね。もし町を歩いていて、このチリとタマネギを庭先で見つけたらきっと明日は結婚式。その家の人達の幸せ溢れる笑顔が見れられるかもしれません。
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