レダン島
レダン島の周辺には世界的にも貴重な成熟した珊瑚礁がある。「海の宝物」と呼ばれるこの珊瑚を人々は大切に保護し、1985年の漁業条例でも島から3.2km以内での釣や珊瑚の採集などを堅く禁じている。レダン島は、こうして静かに守られてきた自然に抱かれながら心から安らげるひとときを過ごせる、今や貴重なパラダイスリゾートなのだ。
- ・レダン島へのアクセス
クアラルンプール(KL)からマレーシア航空国内線でレダン島対岸のトレンガヌまできっちり45分。飛行機代往復大人RM218(約9500円)也。出発するスバン空港のターミナル3はまだ真新しく広々として、待合室は色とりどりの椅子の列でグラフィックの絵のようだ。一方、トレンガヌのエアポートは日本の田舎の駅のようにこじんまりとして素朴な造り。飛行機から降ろしてきたバッゲージをそのまま手渡すという簡単なシステムだから荷物の引き取り忘れのないように。
このトレンガヌへはもうひとつ陸路を車でいくのもいい。KLからマレー半島を横断するようにクアンタンまで4時間から4時間半。内陸の1本道だけど、ほとんど1車線だからひたすら遅い旧式ベンツのトラック達を追い越して進んでいくのが結構厄介。ク
アンタンから東海岸線を今度は北上。道草無しだと2時間から2時間半だけど、途中、Tanjong
Jaraや地中海クラブのある チェラティンビーチなど美しい海外線を持つビーチリゾートや素朴な漁師町のDungun、珍しい海亀の産卵で有名なRantau
Abangなど、車ならではの寄り道も楽しいはず。
トレンガヌからはMerang(メラン)でボートに乗り、島に渡る。普通トレンガヌのエアポートからレダン島までの陸海路に往復一人MR130(約5500円)くらいだが、トレンガヌの海岸でボート屋に直接交渉すればRM80〜100(約3500〜4500円)くらい。だが、ボートのドライバーがすぐに捕まらなかったりして1〜2時間待たされることもよくある。ボートは20人乗りくらいのクルーザーから小さなモーターボートまであるが、どちらも波頭をバンバン飛びながら走るので皆悲鳴を上げる。悲鳴を上げるとドライバーは喜ぶ。とにかく小1時間のライディングでかなりの体力を消耗する。
- ・宿泊
- ひたすら島でのんびりしたいのならレダン島に陣を張る。砂浜から少し入った木陰には地元ダイバー達のテントが沢山張られるが、そうもいかないなら Berjaya
Redang Golf & Country Resort が新しい。レダン島の船着き場から入江をぐるっと回った対岸にあるのでバスが迎えに来てくれる。ツインデラックスルームがRM190(約8000円)。ホテルの敷地内にゲスト用のシャレーが点在しておりメインロビーがある建物との往復はゴルフ用のカートで。「バギー!」と叫べば優しいお兄ちゃんがすぐに乗せっててくれる。しかしここの欠点は海まで歩いていけないこと。ゴルフリゾートがコンセプトなのでビーチへの往復はホテルのワゴンやジープでする。ビーチの方は建設中だったホテルが1軒、オープン間近なのでオープンし次第このページで情報を追加します。

それからトレンガヌ近辺のひなびた村の風情やレダン島以外の島もつまみ食いしたいというグリディな人は本土トレンガヌに陣を張る。Pantai
Purimura Hotel が安心目。ツインで1泊RM220(約9500円前後)。トレンガヌ本土の海はそれほど感動的に美しくはないが、白い砂浜は素晴らしい。ホテルからはレダン、カパス、ペルヘンティアン島などへのオプショナルツアーが毎日実施されるので、ダイビング、スノーケリング他のマリンスポーツも満喫できる。
- ・レダン島
海は素晴らしいエメラルドグリーンの柔らかな光をたたえ、水はどこまでも澄み切っている。白い砂浜は波打ち際からそのまま沖へ続き、見事な白い絨毯を敷き詰めたようだ。水中に目を凝らすと透き通るような白い小さな魚の群れが足元で泳いでいて、その美しさに感動するだろう。ダイバー達はハンモックにゆられて昼寝をしたり仲間でカードゲームをしたり、そこにはのんびりとした時が流れ
ている。ここに来たら頭を空っぽにして成り行きに身を任せ、日がな1日過ごすのが贅沢だ。
それからここには地元の人が何故かやけに連れて行きたがる珊瑚と亀のミュージアムというのがある。これは入ってみるとダイニングテーブルほどの台の上に珊瑚のかけらがただゴミのように山積みにされていたり、小さな水槽に数匹の亀がフガフガ泳いでいるだけで、誰もが「どこがミュージアムだっ!」と必ずや怒鳴る恐ろしいところなので行くのはやめよう。
そのほか、恰好のスノーケリングポイントとしてマリンパークがお薦め。モーターボートで10分以内。魚に餌付けをしているので様々な魚の大群が行ったり来たり。水族館の水槽の中のようだけどちょっと不自然ではあるかも。
- ・カパス島
- トレンガヌから20人乗りほどのポンポン舟で約35分。
乗船する前からすでにカパス島は大
きくその姿を目の前に現しているのだが、ポンポン舟は遅い。島はなかなか近づいてこない。しかし、甲板で周りの景色を見渡しているとモーターボートにはない柔らかな潮風が肌に心地好い。カパス島の桟橋には両側に八の字状に階段がありその中段辺りに舟の舳先を付けて乗り降りする。桟橋では島の少年達が釣糸をたらしている。カパス島には大きなホテルはないが、カパスアイランドヴィレッジリゾートというところに宿泊施設やレストランがあり、マリンスポーツの面倒も見てくれる。海は澄んでいる。濃い青色の空に淡いグリーンの水面と白い雲が絵葉書のように映える。水中では珊瑚がその美しさを競い合っている。その近くを色や大きさが様々なトロピカルフィッシュ達が取り巻くように泳いでいてスノーケリングにはもってこいだ。
この第二弾で紹介したトレンガヌ沖の島々は、特に地元ダイバー達に人気のスポットであり
、なかなか行けない憧れのビーチリゾートだ。抜けのいい青空と白い雲と光る海を求めて多くのテレビコマーシャルもここで撮影されている。柔らかな潮風に吹かれて横たわっていれば時間が豊かに過ぎていくのが分かる。
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