- 生い立ちというにはとても若いのである。何となく「マレーという雰囲気」が形成され始めたのは15世紀の頭。スマトラのパラメスワラがマラッカに都を開いてマレーシアに初めてつばつけた。それからのマレーシアはもうこれはつばつけ合いの歴史なのである。東西の交流に使われたのが、陸路のシルクロードと海路のマラッカ海峡。しかしそのスピードと輸送量でこのマラッカ沖は最も重要な要衝となっていったのだ。んで、この後まず言わずと知れた中国が来て明王朝と君臣関係というのを結びしばらくは平和な日々が過ぎる。16世紀に入ると当時飛ぶ鳥を落とす勢いと言われたポルトガルが出てくるね。しばらくするとその頃泣く子も黙るオランダがやってきてポルトガルはすごすごと返っていくわけだ。このオランダ統治はなかなか安定しなくて、近隣のスマトラ、ブギスなんて所と入れ代わり立ち代わり。そうこうしていると出てくるよ大御所が。イギリスだ。こうして1824年には正式にイギリスの直轄領となり100年余りのイギリス統治生活が続く。この時代にマレーの基礎的なインフラが作られいったわけだからまあそれなりにイギリスの果たした役割はあった。ところが、第2次世界大戦になると日本の侵略によってそれらがことごとく破壊されることになる。戦況と共にマレーは再びイギリスの占領下に入り、人々は世界に翻弄される歴史を歩んできたわけである。1957年、いよいよマラヤ連邦としてイギリスから独立。まだこの時はマレーシアとシンガポールは一緒なのね。この後63年、マレーシアは正式に独立し、現在の平和なマレーシアとなっていったのである。めでたしめでたし。
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