カンプン・クアンタンの蛍

アラルンプールから北西に進路を取り約1時間半、クアラセランゴールから程近いカンプン・クアンタンのネイチャーパークに浮き上がる幻想の空間。セランゴール川沿いのマングローブをクリスマスツリーに変える蛍の群れ。クアラルンプールに来たら是非とも体験したい感動のひとときだ。

 

クアラセランゴール、カンプンクアンタン蛍パークへのアクセス

クアラルンプールからイポーへ向けハイウェイを北上し、約30分。クアラセランゴールでハイウェイを降りるとそのまま1本道を約45分。「Kelip-Kelip(Fireflies)」(蛍)の道路標識が出てくる。これを右折して約15分走るとネイチャーパークへ到着。蛍を鑑賞するには日没後しばらくたった8時ごろからがベストタイム。クアラルンプール周辺をだいたい6時半頃に出発するため、目的地に近づくに連れ写真のように日が落ちてくる。



完全に日が落ち、夕闇に包まれたセランゴール川近くの道端には蛍パークの看板が出てくる。あまり大きく目立つものではないので、慎重に「KELIP-KELIP」の文字を探さなければならない。看板横のゲートを入るとそこは駐車場で、蛍ツアーのボート乗り場のある建物まで色とりどりの電飾が案内してくれる。この手の電飾がほんと好きね、マレーシア。
建物に入ると入場券売り場。ボートは4人乗りで一人RM10。チケットとともに「ウェルカムドリンク&お菓子」が入った袋を渡される。このジュースがとても美味しくないと評判である。(2002年2月現在、このジュースは水に変更になっています) チケットを購入し、ボート乗り場まで歩こうと振り向くと、天井から大きな蛍のモックアップがぶら下がっている。尻の光だけしか見えないけれど、ほんとはこういうカッコをしているのかぁ、と感心してみるが、ちょっと不気味な作り物。お尻も光る。
ボート乗り場は桟橋に人が溢れないように順番待ちとなる。これからボートに乗ろうという人たちはオレンジ色のライフジャケットを身につけ待機。ボートは昔ながらの船頭さんが一人ずつ付く手漕ぎ舟。4人乗せると川上に向かってギィッコ、ギィッコと漕いでいく。しばらく川沿いを見ていると木全体がクリスマスツリーの電飾をまとったようなマングローブが現れる。たくさんの蛍が呼吸をするように光を点滅させている光景に驚く。蛍鑑賞は月のない夜がベスト。フラッシュなどによる写真撮影は厳禁なので(蛍が死んじゃうらしい)、どこまでも暗い川面には櫓の軋む音と穏やかな水音がするだけ。しばらくの間蛍を見ながら川登をすると、小舟はUターンをして水流に乗って今度はあっという間に桟橋に近づいていく。約30分くらいの幻想体験だが、クアラルンプールに来たときはお薦めのスポットだ。蛍の余韻に浸りながらKLに戻り、焼きそばとビールを軽く食せば、あぁ充実の一夜だったと思うだろう。

 


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