フレイーザーズ・ヒル
 

回は、地元の人たちにも人気のある定番リゾートを紹介しよう。クラルンプールから車で2時間弱で行けるパハン州に位置する高原の避暑地。気軽に行ける場所でありながらそこに点在するコロニアル風建築のシャレーや豪華な石造りのロッジは、しばしマレーシアにいる事を忘れさせる。 この「フレイーザーズ・ヒル」の名前は植民地時代にこの地を最初に開発し、名を残した英国人ジェームス・L・フレイザ−氏にちなんでいる。英国植民地時代の避暑地として高官達のために開発されたところなので、その名残りが多く、英国風のリゾート地なのだ。
高原を吹き抜ける風は、なんとも気持ちよく、下界の暑さの中で暮らしている僕らの体をすみずみまでリフレッシュしてくれる。
行き方は簡単。KLからイポーに向かうハイウェイに乗り、テンプラパークを右手に見ながらそのままひたすら直進。1時間ほど走ると左手に「Bukit Fraser(フレイザーズ・ヒル)」とかかれた道路標識が表れる。(写真右) すかさずそこを右に折れる。そこから30キロ。あとは道なりに進むと次第にくねくねの山道になっていく。


99年頃までは、麓とフレイザーズ・ヒルを結ぶ道は一本しかなく、時間を決めて登り車と下り車が交代で通行するようになっていた。そのため、タイミングが悪いと、この登り口で時間調整のために待つ羽目になったものだ。

ところが、現在は登り専用道が新設されたので、そのまま気にせずぐいぐいと登っていけばいい。下る時も同じく、下り専用道だ。


30キロのうちの最後の9キロ。

細いくねくね山道が続く。

登りきったところにフレイザーズ・ヒル全体のマップがあるので、ちょっと確認。

最初に見えてくるのはパインリゾートホテル。ジャランは今回ここに泊まったんだけどキッチン付きのアパートメント形式のリゾートホテル。部屋数もいろいろあるから、大人数でわいわい泊まるのにはいいかもしれない。
 

町の中心の場所にかわいい時計台がある(トップに載せた写真)。それを囲むように、レストラン、タバーン(洋風居酒屋)、ミニショップ、郵便局などが立ち並ぶ。

雰囲気のよいタバーン。
外のテーブルでお茶をするのも爽やかでとてもいい気分。


この中にはミニショップもあり、手軽に食べられる、ロティチャナイ、ナシレマもある。
中心部からパインリゾートを望む。

石造りの郵便局。
電力会社、病院も英国風。
ポリスも可愛い石造りの建物。
気楽におまわりさんと声を交わせる。

左の二つの写真は、ここフレイザーズ・ヒルの名所、オールド・スモークド・ハウス。英国の田舎に紛れ込んだような石造りの宿は、外観も内装も雰囲気たっぷり。欧米人にも人気の宿なので、いつも予約は一杯。でも、一度は泊まってみたい。

フレーザーズ・ヒル内を探索していると、川が見えてくる。川の脇道は歩きやすい遊歩道になっている。その道をたどって奥まで歩いていくと、小さな滝がある。みんな気持ちよさそうに水浴びをしていた。


町の真ん中には9ホールのゴルフコースもあって涼しくて爽やかなプレーが楽しめる。その他、乗馬、アーチェリーなんかも楽しめる。

フレイザーズ・ヒルには8本のネイチャー・トレッキングある。鳥のさえずりを聞きながら歩くのは実に気持ちがいい。なんたって涼しいのがいいよ。沢山の種類の鳥、また日本ではなかなか見られなくなったカブト虫などの昆虫も多くいるので 久々に自然に触れた子供達も大いに楽しんだ。大きな望遠レンズをつけたバードウォッチャーも沢山見かけることができる。そうそう、今回ジャランはトレッキングの最中にいのししの子供達3頭に出会った。あまり突然現れたのでシャッターを切るのを忘れてしばしにらめっこをしてしまった。とぼけていてなんかかわいかったぞ。

  気候も風景も束の間マレーシアの現実から離れたような時間を過ごせる不思議な空間、フレイザーズ・ヒル。町の中央にある警察や小さな病院の並ぶ通りを下ると、麓へ続く下り道の入口。ここを下りると夢から覚めて現実に戻る、そんな感じが体験できる。




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