Kuala Gandah Elephant Sanctuary

クアラ・ガンダ・エレファント・サンクチュアリ

レーシアで保護区と言えば、東マレーシアのオラウータンの保護区セピロックが有名だけど、今回は、象の保護区クアラガンダを紹介しよう。マレーシアもどんどん開発が進み森林も少なくなってきている。象だって住みにくくなっている。おいおい、僕たちはどうすりゃいいのよと迷った象たちが時折行き場を失って人里に下りてくる。そういった象を保護して、本来象にとって暮らしやすい、まだ森林がたくさん残っているタマンネガラなどに連れて行って放してあげる。そういった活動をしているのがここクアラガンダの保護区だ。

この保護区はKLから車で1時間半くらいのところにある。ゲンティンハイランドの入り口をそのまま通り越し、ひたすらTemerlohに
向かって走る。その手前にLanchangという町があり、Lanchangの看板を見つけてからしばらく行った所に立つElephant Sanctuaryの看板を左折する。通常その少し手前に果物売りの屋台(写真左)が建ち並ぶ。それを見たらすぐなので目印にするとよし。左折した後は緑色の看板があるT字につきあたる。それをまた左折して8Kmぐらい行くと入り口が見えてくる(写真右)。

午前11時頃にKLを出たジャランはちょうど昼頃に到着。センターにはもちろん連絡を入れておいたが、受付で訊いてみると「スタッフは全員ランチを食べに行っちゃったから戻ってくるのは2時ラー」の返事。仕方がないのでジャランも持っていったおにぎりで一休み。すでに象たちはそこにいる。囲いのない小屋に前足と後ろ足を鎖でつながれて鼻をぶんぶん振り回している。この象たちが「保護された」象なのかと思ったら実は彼らはミャンマーから連れてきた象だった。写真右の象はまだ子供、映画「アンナと王様」に出演した象のスターだ。

ミャンマーから連れてきた象は、よく飼いならされていているのでおとなしい。そこを訪れる人達は彼らに餌をあげたり一緒に水浴びをしたりできる。餌は、自分達で持参すること。でもここの象はパンは食べないということを発見。象にあげようとたくさん持っていった食パンはスタッフのおじさん達にお土産においてきた。バナナやりんごはOK。





左に見える川が象の水浴び場、茶色く見えるけど、川底が茶色いだけで水はとてもきれいだった。マレーシアの人に聞いてもこの保護区のことを知っている人は少ない。それでも1ヶ月にここを訪れる人は1000人にのぼり、そのうちの半分が外国人ということだ。
今はまだトライアルだけど、これからはもっと観光スポットとして充実させたいとおじさんは言っていた。そして、こういった象とのふれあいを体験してもらうことによって絶滅の危機にある象たち、またはその他の動物、そして自然、更には地球環境のことまで考えてもらえるといいなぁと話してくれる。

そうこうしているうちに2時を過ぎ、係りの人が帰ってきた。まずは、入り口近くにあるセンターで30分ほどのビデオを見る。どのように象たちが、保護されるのかがよくわかる。
ビデオを見終わったら、待ってましたと象とのふれあいタイム。まずは、象の背中に乗せてもらい園内をひとまわり。じかにまたがる象の背中は安定しなくてちょっとこわい。





一回りしてきた象には「お疲れ様」と、もっていったバナナをあげる。こんなに間近でサワレルと思うとむやみやたらにパンパン、パタパタと触ってしまうのであった。

「象の鼻くそはどうやって取るんだ?」なんてことを訊いていた奴もいた。





さあいよいよ水浴びだ。実はけっこうお気楽に考えていたジャランはあまりの迫力におそれいった。象にまたがり一緒に川へ。(写真左) 象は、水浴びが大好きなんだ。頭からざぶんともぐる。これはもうちょっと濡れるどころじゃない。必死にしがみついていても巧みな象の動きにあっけなく振り落とされてしまう。ジャラン同行メンバーでも最後まで振り落とされずにしぶとく乗りこなしたのはリストラ中の会社から休暇をもらって日本からやってきた女性一人だけだった。結局彼女はその後の全社大リストラを乗り切り、仕事を続けている。

たっぷり水浴びを楽しんだ後は、象を洗ってあげる。図体があんなに大きいのに象の目はつぶらでかわいい。まつげもとっても長い。みんなに体をこすられて気持ちよさそう。

象もみんなも大満足のひとときであった。

センターへ入るのは無料だが、寄付を受付けているのでみんなで「気持ち」センターにおいていった。

見学するためには事前にオフィスに連絡が必要。
連絡先:Department of Wildlife and National Parks(野生生物・国立公園局) 
TEL:03-9075-2872 FAX:03-9075-2873



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