Bentong温泉
(Rentang川遊び、Bentongアイスクリーム)





の昔、IPOHにあるユックリン温泉をこのコーナーで紹介した。その後一旦閉鎖されたユックリン温泉だったが、最近再開されてKLからイポー旅行やペナンへの道すがら温泉に入っていく人が増えてきたらしい。引き続きJalanJalanは(どこか温泉はないか)と情報を収集していたが、ある筋の情報源から「KLから1時間半程度行ったところに温泉を発見!」の情報を入手。石鹸、タオルを小脇に抱えて(すぐ行く、すぐ行く、どこ?どこ?)と車に飛び乗ったJalanJalanであった。気持ちはもうすでにハア〜ビバノンノン。温泉の名前はBentong。果たしてその実態はいかに!?

行き方はいたって簡単。KL市内から出発すると、まずはゲンティンハイランドを目指すハイウェイをひたすら快適に走る。
ブキッティンギを通り過ぎて20分くらい走るとBentong左の標識。(上の写真)
看板の先を左折し、50mほど進むと二股にぶつかる。右へ進路を取ればBentongの町中へ。左へ進めば、われらが目的地、Bentongの温泉となる。

 

ユックリン温泉の時もそうだったが、マレーシアの場合、本当にこんなところに温泉があるのかな、と思わせるような熱帯の木々茂る道を進んでいくことになり少々不安な気持ちがもたげる(写真左)。それでもそのまま走る事10分。左手にマレー語で温泉(AIR PANAS)と書かれた標識を発見(写真右)。しかしそれでも不安は消えない。

さらに進むとひと気のないゲート。(写真左) ここを通り抜けると左手に大きな池が見えてくる(写真左下)。そしてその右手には小さい池(写真中下)。これは、池なのか?沼なのか?それとも温泉なのか?JalanJalanは腕組みをして辺りを見回す。誰も入浴している人はいないようだ。とりあえず水温を計る。チョボボっと足先で水面に触る。なま暖かい。37度ってところだろうか。JalanJalanはさらに腕組みをする。水面は濁っている。中はちょっとドロロっとした感じだ。検討会の結果、どうやらこれは入浴用施設ではない、と判断したJalanJalanは脱衣を断念し、足だけ温泉で療養することにした(写真右下)。
日本人にとって温泉というのは「入浴するもの」であって、温泉である以上、それは必ずハア〜ビバノンノンでなければならない。温泉とはそういうものである。ところが、異国ではそうとは限らない。マレーシアでは「温泉」とは「AIR PANAS(熱い水)」であり、それは単なる自然現象なのである。看板も「ここに温水があるよ」って言ってるだけなのである。それでなくても1年中暑い常夏の国だ、この上更に熱い思いをしようなんて思いつくわけないのかもしれない。やはり日本人は異国の地で温泉普及をしなければだめなのだ。と言っても温泉普及運動を展開する気は全然ないJalanJalanは、まいっかと気を取り直してBentongにあるもうひとつの名物、美味しいアイスクリーム屋、という未確認情報を確かめるべく温泉をとっとと後にしたのであった。

 

最後に左へ進路を取った二股まで戻る。来た方角から今度は右に進路を取ると今度はBentongの町に入っていく。しばらく走るとT字路にぶつかるのでそこを左に折れる。そしてさらに進むと左手にBentongのバスステーションが見えてくる(写真左)。バスステーションのすぐ手前を右に入ると商店ロットが連なる。その商店ロットの一店に美味しいアイスクリームを食べさせてくれる店がある、とある筋の情報源は語っている。このお店は新聞でも紹介されたこだわりアイスクリームのお店。Bentongでは誰でも知ってる有名なお店なのだった。

お店の名前はKOW PO。看板の名前の上にあるKEDAI KOPIは、マレー語で「コーヒーショップ」の意味。店の位置は銀行の隣、商店ロット左から2番目。アイスクリームだけを売るコーヒーショップ、「アイスクリーム専門店」というのもマレーシアでは極めて珍しい。ここのアイスクリームは全てオーナーでありアイスクリーム職人でもあるおっちゃんの自家製。その日の気分で作りたいアイスクリームを作るから、毎日注文できるアイスクリームのメニューは違うのだそうだ。そこがまたこだわりっぽくてアイスクリーム好きには人気なのだろう。

今回トライしたのはコーヒー味3種、それとピーナツ味のアイスクリーム。 これは珍しい。初めての味に挑戦するJalanJalan。いにしえの喫茶店を思わせる足の付いたアイスクリーム皿に小豆を敷いてその上にアイスクリームを載せてくれる。もちろん小豆は好みなのでアイスクリームだけでもOK。だけどこの小豆がそんなに甘くなくて実に芸術的にアイスクリームとマッチするのだ。写真右はアイスカチャンにアイスを載せたもの。おっちゃんお薦めのネスカフェアイス。これもなかなかグーなんだよ。アイスクリームも甘さを抑えているので、いくつでも食べられちゃう感じ。ちょっと粘り気があってトルコのアイスに似ている。(ちなみにこのトルコのアイスってのはKLのスンガイワンプラザでおじさんのパフォーマンス付きで食べる事ができるよ。)
美味しいアイスクリームを食べてすっかり上機嫌になったJalanJalan一行は、KLからこちらに向かう途中に見つけてチェックしておいたLentangに立ち寄る。KLから走っていくとブキッティンギを過ぎ、10分ほどの所にある。

川の水もきれいで泳ぐ事ができる(写真左)。JalanJalanも久しぶりの川遊び。木陰でくつろぐマレー人家族たち(写真右)。川へ降りる道ぞいにはちょっとした物売りや休憩所があって、ナシレマ、ピサンゴレン(バナナフライ)などが食べられる。(写真下)

なんとここでは川釣りも楽しめる。


釣り人のおっちゃんに「何が釣れるの?」と聞くと
「さかなだ。」と答えてくれた。

侮るなよ、マレーシア。

 

温泉には入れなかったが、思いがけずきれいな冷たい川で水遊びを楽しんだJalanJalan。久々にマレーシアの自然を満喫した一日だった。ここはKLからの日帰りピクニックには最高だよ。是非試してみて。

 

 



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