タイトル | : Re: 中華系小学校から・・ | |
投稿日 | : 2009/11/02(Mon) 11:43 | |
投稿者 | : 中国語好き | |
ホスト名:60.50.100.110 |
中国語で教える学校の本来の目的が中国系住民対象の母語教育にあったためもあり、中国語学校で学校生活を送るうち、言語習得以外にもマレーシアの中国系の人びと独特の文化や価値観も知らず知らずのうちに植え付けられていきます。なので、長い間中国語学校に在籍していると次第にまわりの影響を受けて、純粋チャイニーズでなくても少なからず子供の考え方がチャイニーズ化していく、という傾向がみられるようです。わが子も最初は日本人日本人していたのですが、今ではすっかり「馬来西亜華人」です。
ちょうど独立記念日の新聞記事に、小学校から中学校(日本でいう高校)まで全て中国語教育を受けたマレー系の青年の話が出ていて、興味深く読んだのを思い出しました。その青年は国立大学に進学してマレー系学生に囲まれる生活をしてあらためて「マレー人のアイデンティティー」を再確認したのだそうです。それまでは、ずっと自分はチャイニーズだと錯覚するほど中国系の学生と一体化していたそうです。うちの子がその青年が映っているYOU TUBEの映像を見つけてきてくれて観たことがありますが、話し方など画面を見なければまるでマレーシアン・チャイニーズの若者そのものでした。子供の通う中学にもこのような同級生や先輩がいるそうです。
マレー系のご主人やそのご家族が、中学でも引き続き中国語教育を受けることにより、お子さんがチャイニーズの文化や価値観に影響される可能性があることをどうとらえるか?も考慮に入れるべきことかもしれませんね。
他にもやはり新聞の記事で読んだのですが、マレーシアで中国語教育を受けたのち中国の大学に留学し、帰国後は独立中学で教鞭をとっているマレー系の先生もいらっしゃるそうです。ここまで極められれば、いろいろな意味で素晴らしいことだと私は思います。