タイトル | : Re: 横道にそれてすみません | |
投稿日 | : 2009/05/21(Thu) 15:35 | |
投稿者 | : 中国語好き | |
ホスト名:60.48.33.252 |
あったらいいな さま
「ダブル」というのは、私が国際結婚を決めた際に読んだ本に使われていた言葉の受け売りなんです。
確かに一般的な国際結婚だと、両親あわせて(多くても)2つの言語ですが、多言語のマレーシアだとごく普通の家庭でも学校教育が始まれば3言語以上ですものね!マレーシア人と外国人との間に生まれた子はいったいどう呼ぶのがよいのでしょう?
ちなみに私が読んだ本でいう「ダブル」は、「ふたつの文化」という意味合いが強かったように記憶しています。
我が家の場合文化的に見ると、周りに日本人の方々が住んでいないという事もあり、子供達はかなり日本人離れしていると思います。「ボクは日本語が出来るマレーシア人」という認識はけっこう的を得ているのではないかと思われます。
そうですね!「帰属意識」は話せる言葉とはまた別のものなんですね。
さらに横道にそれますが、主人の姉ふたりがそれぞれ英語圏の西洋人と結婚して子供がいるのですが、このふたりの子育て法が対照的なんです。
ひとりは、自分の母語である広東語を(自分自身は漢字も書けないのに)子供に一生懸命に音声から教え込み、また時折中国料理を作って食べさせていました。その子はもう成人していますが、親戚の集まりの際、中華料理に舌鼓を打ちながら、皆が広東語で冗談を飛ばしているのを聞いて笑うことができます。一方もうひとりの姉は、本当の意味での「母語」を全く教えなかっただけではなく、食べ物の味も伝えていないため、子供はチャイニーズの文化に全く触れないで育ち、言葉が分からないのはもちろん、ご飯も食べられない、お箸も持てない、完全な西洋人になりました。
どちらがいいか?ということは一概には言えないと思いますが、私はどんなに離れた土地にいても、母親の言葉や文化を伝えたほうの姉の努力に感動し、「とにかく私も私なりに頑張ろう」と思ったのです。
主人によれば、言葉と文化を伝えた方の姉は常々「広東人の男子たる者、広東語が出来ないでどうしようものぞ!」というような調子で、子供に広東語を教える時に叱咤激励していたそうです。(じつに根性が入っている!と思いました。)
こんな人たちもいるということで、ご参考までに。。。