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タイトル円安ドル高なのに何故?
投稿日: 2013/09/09(Mon) 04:24
投稿者川瀬
ホスト名:

数週間前の1ドル95円から100円近辺まで
円安ドル高になりました。
普通ならそれに合わせて円安リンギ高になるはずです。

それなのになぜ逆に円高リンギ安に振れているのでしょうか?
信じられません。理由が分かる方は教えて下さい。

ドル−リンギ相場が対ドル円安以上に異常にドル高リンギ安になったから
というのが理由だと思いますが、ドル高リンギ安の理由すら分かりません。
オバマの来馬が近いことがどうも怪しいと睨んでいます。何かの陰謀?
理由が分かる方いらっしゃいますでしょうか?


タイトルRe: 円安ドル高なのに何故?
投稿日: 2013/09/09(Mon) 07:59
投稿者wacky
ホスト名:

正確な回答になるかどうか分かりませんが、お答えします。

アメリカが行っている量的金融緩和政策のことは、ご存じでしょうか?
QE(Quantitative Easing )といいます。(現在は、QE3を実施中)
アメリカは、リーマンショック以降ドルを市場に大量に供給して
経済を安定させようと努力してきました。
その結果、最近のアメリカの経済はだんだんと上向いてきたと分析されています。

いつまでも、市場にお金をばらまき続けることはできません。
アメリカの金融政策を行っているFRB(連邦準備制度理事会Federal Reserve Board)は、
市場へのお金の供給を少しずつ元通りにしていこうと考えています。
つまり、QE3を縮小させる出口政策の検討が始まりました。

今年5月23日に日本の株価が大きく下落しましたが、
これはFRB議長のバーナンキが、スピーチの中で出口政策に触れたことが原因と言われています。

アメリカが市場にばらまいていたお金は、世界各国に様々な形で投資をされていました。
BRICSや新興国市場(マレーシアも含まれます)にも、この影響は及びます。
アメリカの経済が好調になってきてきているのと、出口政策の実施が見込まれていることで、
新興国市場に供給されていたドル投資がアメリカに引き揚げられ始めました。

このために、ドルの価値が高まり新興国の通貨はドルに対して下落しました。
リンギットがドルに対して安くなっているのは、この影響のためと考えられます。

実際に、QE3の縮小が実施されるのか、どうかは分かりません。
今月に実施されるという見方もあるなか、まだ先ではないかという見方もあります。

市場では、政策の動向を見守っています。
円が、95〜100円ぐらいの間を行ったり来たりしているのもそのためです。
今後の動きを、みんなが探っているのです。


「なぜ逆に円高リンギ安に振れているのでしょうか?」ということなのですが、
マレーシア「リンギ」は、上記の理由によりドルに対して下落している。
日本「円」は、ドルに対して価値を保っている。
ドルを仲介してということになりますが、円高リンギ安という結果になっているのだと思います。

なるべく分かりやすくと思って記述しましたが、長くなってしまいました。
すいません。
一つの意見として、参考にしてください。