ここではほとんどテンプレート化してるご質問ですが、まとめてみます。
「クアラ・スランゴールのホタル鑑賞」ができる場所は2箇所あり、カンポン・クアンタンと、カンポン・ブキ・ビリンビンというところです。クアラ・スランゴールの街をはさんで、クアンタンが南東側、ブキ・ビリンビンが北東側になります。日系の旅行会社のツアーに組み込まれているのはふつうブキ・ビリンビンのほうで、観賞用ボートの乗り場のところに中華のレストランと宿泊可能なコテージがあります。一方のクアンタンのほうは、簡単な売店があるだけで、食事や宿泊は難しいです。
両方とも現地へ直接行くことのできる公共交通はないと思ってください。本当はクアラ・スランゴールからローカルバスが出ていますが、まったく時間が読めない上、ホタル鑑賞の時間帯に走っているかどうかは不明です。現実的には、クアラ・スランゴールからタクシーをチャーターするか、ツアー利用、または詳しい人にお願いしてクルマに乗せてもらうのどれかの選択となるでしょう。在住の方はマイカーとか、旅行者の方は国際免許持参の上レンタカーという手はなくはないですが、案内が分かりにくいので推奨はしません。一応、、クアンタンの場合、フェデラルハイウェイのポートクランからKapar経由でクアラ・スランゴールを目指していく途中に、「Kelip Kelip」または「Firefly」とかかれた看板があるので、それを頼りにし、ブキ・ビリンビンの場合は、クアラ・スランゴール市街を抜けて北に向かう途中に看板があります。南北ハイウェイのラワンICから真西へ向かうルートもあります。
ブキ・ビリンビンのコテージは、平たく言えば「文化住宅」です。新建材を使った平屋の簡単な家が数軒固まって沼地の上に建っています。中は見てませんが、ホテルの様なものを期待していくと裏切られるでしょう。周りにあるのは件の中華レストランだけですから、飲み物食べ物は持参した方がいいと思います。
おあと大きな違いは、クアンタンは手漕ぎボート(もちろん船頭さんがこいでくれる)、ブキ・ビリンビンは電動モーター駆動のボートで、手漕ぎのほうは一艘に4人しか乗れず、対してブキ・ビリンビンはツアー対応ができてるらしく、一度にもっとたくさん乗れます。どっちもだいたいお一人様RM10くらいになるはずです(ただし、クアンタンはボート単位での販売になるので、4人以下で一艘に乗ると割高になる。二人とかだと現地で話し合って相乗りという手もある)
ホタル鑑賞はシーズンを問わず、いつでも見られます。ホタルの寿命はそんなに長くないのですが、年中適当に繁殖しているので、いつ行っても大丈夫です。時期よりもむしろ、月明かりがあると美しさが半減するので、新月のときを狙っていくか、曇って月が翳っているときがいいでしょう。満月の日の晴れた夜だと、月明かりの方が明るいのできれいには見えません。観賞用ボートは日没後から22時ころまで動いており、旧正月やハリラヤを含め、年中無休です。
絶対に守っていただきたいのは、虫除けスプレーを塗っていかないこと、カメラのストロボなど、強い光を出すものを使わないことです。写真はよほどの高感度カメラじゃないと撮るだけムダですので撮らないでください。リピーターの方に伺うと、口をそろえて「以前より数が減った」とおっしゃいますので、限られた美しい自然の財産を守る気持ちを持って見に行ってください。
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