学校の前で「結構ある」と書いてしまったことで、不安をあおってしまったようですみません。 「結構」と書いたのは、未遂も含めると、、、という程度だとおもっていただければ、と思います。
たとえばこの中には、「お母さんが病気で今日は迎えにこれないから、おばさん(犯人)が頼まれて来た。」等のウソをついて連れ去られそうになった子どもの証言を紹介して注意喚起する新聞記事等も含まれています。 また、本来は誘拐が目的ではなかった車両泥棒が、エンジンをかけロックしていない車に乗り込み逃走し、その中に他の兄弟が乗っていたために結果的に誘拐事件にまで発展した、、、というのもあります。 もちろん、今回の事件のように、学校の前で拉致同然に、、、というケースも、その地区の有力者のお子さんが狙われた事件が記憶にあります。
外国人の子どもが無差別に狙われるということは、言葉の関係もあり(言葉巧みに、、、が通用しにくい)、他の方もおっしゃっているように、特に日本人のお子さんが狙われるということは、あまりないように思われます。
ただ、こちらの保護者達が、たとえ歩ける距離でも車での子どもの送り迎えにこだわるのは、子どもの安全確保が主な要因であることは間違いありません。
我が子の学校の出迎え時間の様子ですが、保護者の方、スクールバスの運転手の方、みなさん子供達が校舎から出てくるのを確認して、各々の車へと誘導していきます。学校の向かい側にあるデイケアセンターの先生は、預かっている子供たちをまるでアリさんの行列のように並ばせて、登下校させています。 このように、日本人の目から見たら過保護かと思うような光景が、毎日繰り返されているのがローカルの学校の日常です。
マレーシア全体でどれくらいの誘拐事件があるかとか、犯人の目的や、誘拐された子供たちがその後どうなったかについては、私にはよく分かりません。こちらにはワイドショー的なものもないのと、新聞も言語によって取り扱うニュースが異なることがあるためなかなかマレーシア全体の情報が届いてこないというのもあります。(それぞれの言語のニュースはそれを主に使う民族に関係が深いことを取り上げる傾向にあるので。たとえば、マレー語の新聞はマレー系の人々に関わるニュースが多く、他の民族のことはあまり取り扱わない、、、という意味です。) そういうマレーシア独特の事情もあり、ご心配をおかけした「結構」という言葉は、私の属するローカルコミュニティー(チャイニーズ系)以外のことはあまり知る機会がないため、私が知っている以上にさまざまな事件が起こっているに違いないという思いから、無意識的に使ってしまったようにも思います。
実際住んでみて、そんなに怖いところだと思ったこともありませんが、いろいろな事件が起きているのは間違いないので、ローカルの人たちがするように、過保護と思えるほどにお子さんを見守ってあげる必要はあると思います。
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