タイトル | : Re: 危ない場所 |
投稿日 | : 2007/11/30(Fri) 11:09 |
投稿者 | : ciku |
ホスト名:60.49.105.128 |
| > 日本の新聞報道では、インド系住民がマレー系住民との差別撤廃を訴えた、とあったのですが、マレーシア<br&g> t;ではそのようには言われていないのでしょうか? 私は、マレーシアは異なる宗教同士でも、世界でも数少ない、うまくやっている国という印章を持っていま> す。ですから、民族間の対立も少ないのではないかと、勝手に想像していたのですが。もっともデモがあっても 即それが対立だとはいえないでしょうし、どうしても少ない報道では、なかなか真の姿が見えないものです。 brから、お聞きした次第です。マレーシア在住のどなた か、よろしく教えてください。
インド系マレーシア人は現在人口の約8%と言われていますが、これらの人々は、旧英領、現在のインド、パキスタン、バングラデシュ出身者です。英人が主としてゴム園の労働者として半強制的に連れて来ました。初めから肉体労働者が主体ですから、社会の下層に居ました。マレーシア政府は英国からの独立後、マレー人優位政策(ブミプトラ政策)を取り続けて来ましたから、この国に来た経緯等から、不満が鬱積したインド系住民が居ても不思議ではありません。現在の政府与党は、マレー人のUMNO,中国系のMCA,インド系のMIAが主体のBARISAN NASIONALが議席の大部分を占めています。が、当然、各民族とも与党に組しない勢力は居る訳で、中旬のマレー人4万人のデモ、今回のインド系の1万人のデモは反与党の人々でした。中国系は1964年?のマレー人との流血抗争以来、その反省から、すっかりスマート(本来の意味での)になっていますが、反与党の声を出し続けている強硬派も居ます。何が何でも、ブミプトラ政策を続けざるを得ないのが、この国のアキレス腱だと思います。
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