タイトル | : Re: Raya の意味とRayaへの思い | |
投稿日 | : 2009/05/18(Mon) 18:11 | |
投稿者 | : ムスリム | |
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ハリラヤについて知りたいのですが、在住日本人にとっては断食明けのお休み、お正月気分を味わう日のようにあまり感謝の思いは感じないのですが、マレーシア人にとてはどのように大切で、何に感謝する日なのでしょうか?それとも最近の若い人にとってはそれほど宗教的な意味を重んじていないのでしょうか?
>イスラム教の信仰の根幹は、六信と五行、すなわち、6つの信仰箇条と、5つの信仰行為であり、五行のうちのひとつが断食です。
イスラム暦でラマダン月(1ヶ月の断食の月)が終わった、シャワル月(1ヶ月の断食明けの月)の1日日(断食明け)がハリラヤ・プアサ。
ハリラヤ・プアサ(ハリラヤ)はマレーシア人というよりは、マレーシアの人種を問わず、イスラム教信者にとって、とても重要な宗教的な意味のある日で、今でも、老若男女がこの日をとても大切にしています。
イスラム教徒としての修行のひとつの「断食」を無事におえたことに感謝をして祝い、お墓参りをして祖先に感謝と尊敬の意を表します。
イスラム教徒たちは持ちあわせの中で最高の服を着て一同に集うので、よくイスラムのお正月とか、お祭り騒ぎをするようにとられがちですが、イスラム暦の正月は別にあり、ハリラヤ・プアサはお正月とまったくちがう意味をあらわし、決してはでに祝うことではありません。
ちなみにハリラヤ・プアサの「ハリ」はマレー語で(日),「ラヤ」は(偉大),「プアサ」は(断食)をあらわしています。そしてイスラム暦の9番目の月(ラマダーン)が断食の月と決められています。これにはむかし,マホメットがきびしい断食をしたあとで,天使ガブリエルから教えをうけ,コーランをさずかったという故事にちなんでいます。そのため断食月は「栄光の月」とよばれます。
イスラム教に対して正しい理解をしていただければと思います。