タイトル | : Re: ペナンの学校について | |
投稿日 | : 2009/07/04(Sat) 18:44 | |
投稿者 | : 母語教育 | |
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マレーシア語が国語と制定されているにも関わらず、マレーシアになぜ中国語とタミール語の公立小学校があるのかご存知ですか?後代にそれぞれの民族の「母語を継承」させるためなのです。しかも聞くところによれば、その国の国語以外の言語で教える<公立学校>が認められているのはおそらくマレーシアだけだそうです。マレーシアの中国系・インド系の人々はすっかり母国とは離れてしまっていても、これほどに母国語教育の継続を熱望しそれを実現させてきました。すばらしいことだと思います。
そして多言語教育の中で身につけた複数の言語でそれぞれ「新聞が読めて、そのコメントを書くことが出来るようになる」人材を生み出しているのです。(もちろん中途半端になってしまっている人も少なくないですが、、、)少々大げさな表現だとは思いましたが、子供の学校で見かけた垂れ幕には「母語は我々の生命」とありました。他にもよく「母語は我々の根っこ」なんて言葉も飛び交っています。海外に出た日本人には、こういう考え方をする方は少ないかもしれませんね。私もそこまでは考えていませんでしたから、、、。
私も母語については、Kaobalさんのおっしゃっている程度は最低限必要だと感じ、私自身で子供に日本語を教えてきました。そして、マレーシアの学校に子供を通わせる身になり、この国の人から母語の大切さを身をもって教えられました。こんな環境ですから、ローカル校に通う半分日本人のうちの子が日本語の読み書きが出来ると知っても誰も別段驚きもしません。逆にもし「日本語が分からない」と言ったら、「お母さんが日本人なのに日本語が出来ないの?」と不思議がられるのではないかと思います。
トピ主さんの話題から離れてしまってすみません。
外国で設備の整った学校で母語教育が受けられる。それも少人数クラスなんて。。。理想的な教育環境だと私は思います。